展覧会のお知らせ

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2019年1月15日-28日

2012年7月7日土曜日

「オスカア・ワイルド論」 三島由紀夫


新訳「サロメ」の中で、翻訳された平野啓一郎さんも、舞台の演出をされた宮本亜門さんも「サロメ」と出会うに至る際の、三島由紀夫の影響を語られています。
また、田中裕介さんによる「解説」の中でも、三島由紀夫の「オスカア・ワイルド論」などについて言及されています。
この評論の中で、三島は、「サロメ」は「はじめて自分の目で選んで自分の所有物にした本である。」と記しています。
残念ながら、「オスカア・ワイルド論」、現在、文庫等では読む事ができませんが、こちらの全集に収録されています。
また、「解説」の中で紹介されているように、1990年刊行の「ユリイカ 特集オスカー・ワイルド」にも収録されているそうです。

「決定版 三島由紀夫全集 第27巻」三島由紀夫 新潮社


「人間の心が通じ合ふための唯一の言葉である音楽を、師ウォルタア・ペイタアにならって、芸術の形式上の典型と呼んだワイルドは、また芸術の感情上の典型を俳優に見出した。音楽は詐術ではない。しかし俳優は最高の詐術であり、アーティフィシャルなものの最上である。それは人間の言葉である台詞が無上の信頼の友を見出す分野である。」
「オスカア・ワイルド論」-三島由紀夫

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